Casa Futuro Lab. メキシコ

ガストロノミーラボ メキシコ長期インターンシップ7月レポート

インターンシップ マンスリーレポート(2017/07/01~2017/07/31)

2017/08/02

松岡 由香利

千葉大学国際教養学部

こんにちは、現在KB FOAM(Casa Futuro Lab.)でインターンシップを行わせていただいている松岡です!
今月は、
・最近の活動
・インターンシップを始めた理由
・8月に向けて
を書いていきたいと思います!

‐最近の活動

さて、いきなりですが、
「定食、はじめました。」
7月から一汁三菜を基本にした定食の提供を始めました。これまで、一般的に健康的でヘルシーだと言われる日本食を浸透させることで、メキシコ人の健康思考向上を図っていました。しかし、その中にはいろいろと問題がありました。

‐一般家庭で出す日本食はカレーなど高カロリーなものが少なくない
‐味の研究過程においてはメニューを限定するため飽きる
‐うどんなど一品では栄養に偏りが出るものも少なくない

等です。
はてさて、本当にこれで健康思考は向上しているのだろうか。従業員の方々に活気づかせることはできているのだろうか。と考えるとなんとも言い難い状況でした。
そこで、「定食」を始めることにしました。
概要としては、「一日限定20人に、日本食の定型と言われる一汁三菜を提供」するというものです。主菜に関してはこちらで一定量を決めており、日本料理の時もあればメキシコ料理の時もあります。量の調整はご飯や汁物で行う形です。ここで、その例を紹介します。
から揚げ定食。
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ハンバーグ定食。
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ロールキャベツ定食。
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Pollo en adobo 定食。
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これらが私とハイメの作った定食の例です。さて、この反響はどうなのか。

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「意外といけているのではないか」というのが正直な感想です。最初こそ、20人分用意して、提供数は18人、16人と満たないときもありましたが、今では20人分売り切れる日も多くあります。
就業時間でそれぞれ来る時間帯が違うので、現在はオフィスでチケットを配布し、好きな時にそのチケットを取りに行く形にしています。7時に配布が開始され、ある日には8時半の段階で売り切れになったことも。ありがたい限りですね。
これでようやく、

‐日本食文化としての「定食」の形を浸透させること
‐栄養バランスの偏りをなくすこと
‐健康思考を持つ人を増やすこと

ができたのではないでしょうか。残りの日数もより、おいしい、そしてより栄養バランスの良い食事が作れるよう研究しなければなりません。

さて、残りの日数はと言えば、残り1か月を切りました。前回も言いましたが非常にはやいです。そして、時たま従業員の方に質問されてはっとすることがあります。
「ゆかりがいなくなったらごはんと味噌汁は食べられないの」というものです。
確かに、今日本食を作っているのは私一人で、土曜日や私が日中外にいかなければならない用事があるときは提供できていません。私が去った後も、日本食を食べてほしい気持ちはやまやまです。でもここにはのこれません。どうしたものか。
ということで日本食教室も開くようになりました。継承という意味も込めて、あらかじめ決めた4人の従業員と毎週火曜日・木曜日に日本食をつくるという形で行っています。はじめは、基本の基本、ご飯と味噌汁から。そして、副菜としての出し巻き卵。家庭で人気のカレーを徐々に難易度を上げていく形で作っています。少しでも日本食に興味を持ってもらい、自ら作りたいと思ってもらえることを願っています。

‐インターンシップをはじめたきっかけ

今更ですが、最後が近づいているということで私がなぜこのインターンシップを始めようと思ったのかを書いていこうと思います。
まず、私は現在千葉大学の国際教養学部に在学しています。「教養」を学び、学問と学問を結び付けられる人材になるために勉強しています。私は、「地域開発」(例えばある特定の地域の魅力を活かし外部に伝えていくためにはどうすればいいのか)や「デザイン」(発信スキルとして)に興味があり、それを軸として講義は選択していました。ただ、講義を受けていた私にはたくさんの悩みの種がありました。一番の悩みはというと、「専門性がない」ということです。自分に価値をどう見出せるのか、がはっきりしませんでした。確かに、幅広く教養を学ぶことで発想の幅は広がり、自由にものごとを考えることも得意分野です。一方で、その発想に実現可能性や精密性を求めるとなると使えるものは少ないと思っていました。
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もし、自分がデザインを専攻していれば、相手に対象を魅力的に見せる術は知っていて、提案も素早くできたと思います。もし、私が地域開発学を学んでいれば、対象地域にどのようなアプローチをすれば資源を発見することができるのか、どのような住民へのアプローチが資源の有効活用につながるのかについてもっと詳しくなり、対象地域それぞれに合った地域開発のプロセスを提案できたかもしれません。

これが、今までの悩みの種です。将来を考えると自分のやりたいことをよりはっきりさせることが大事だということに気づいたときがあります。そして、その時にふと、学校では専門性を学べないなら専門性は違うところで身に着ければいい。実際に自分の脚で見て学ぶのも一つの手段だと思いました。学内のイベントごとに目を向けながら、市が運営する地域の魅力体験ツアーに参加してみたり、地域開発をテーマとする海外プログラムに参加してみたりしました。確かにどれにも成長はあったと思います。それでも、それぞれのプログラムは短いもので、これではもう一歩先には進めないと思いました。ある時、同じ学内の案内の中にも面白そうなものを見つけました、このインターンシップです。1年間という長期間をメキシコで過ごし、トレーラーハウス事業に関わることができる。
特に以下の4点が私にとっては最大の魅力でした。

‐インターンシップという実務はその仕事が社会の一端を担っているという点で専門的である
‐メキシコという私にとって未開拓の地で、魅力を発信しようとする団体に所属することで、その人達の思考プロセスが吸収できる
‐トレーラーハウスを改善するという事業はデザインに関与している
‐好奇心

本当は、募集要項にポートフォリオもあり、そんなものを持っていない私がこのプロジェクトに参加できるかは分かりませんでした。インターン生として学ぶことはできても、会社に貢献できない可能性も大きかったです。それでも、この事業を進めるCasaFuturoLab.(FutureHouseLab.)の方と直接コンタクトを取り、面接において自分のやりたいことを話したことで、自分のメキシコでの新しい道を切り開いていただきました。これが、私がいまここにいる経緯です。
きっと人それぞれの思いは全く違っていて、一種の巡り合わせで今、この場所で人と出会えていると思いますが、私の思いを知り行動するきっかけをいただいたCasaFuturoLab.(FutureHouseLab.)の皆様には本当に今、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
では、次は最後の月、8月に向けてを書いていきます。

‐8月に向けて

私たちの集大成を見せるときが刻一刻と近づいています。
メキシコ、ティファナでのWORK SHOPの開催は8/17-8/23 で19日にこれまでパートナーのハイメと共に作ってきた料理の再現、とその活動紹介プレゼンをします。
ティファナでのWORK SHOPが終われば、すぐにアグアスカリエンテスへ行くという怒涛のスケジュールです。
残り1か月を切った今、限られた知識の中で、残された自分にできることは何なのかを考えていかなければなりません。やったらやりっぱなしでは意味がなく、それを誰かに繋いでいくこと。分かりやすい形で残すことで次に同じ道を通った人がより前に道を進めてくれると思います。
8月のマンスリーレポートでは、WORK SHOPがどうなったのかと共にこのマンスリーレポートを通じて私が行ってきたことを、そしてメキシコでのインターンシップを通して学んだこと、インターンシップを終えて感じることを書こうと思います。こうご期待。