Casa Futuro Lab. メキシコ

メキシコ長期インターンシップ募集!

はじめまして、堀内 雅貴と申します。私は京都府出身で、幼少のころから好奇心旺盛で生傷絶えることなく過ごしてきました。中学生のころテレビで見たボリビアのウユニ塩湖の景色に心を奪われ、いつか必ず行くんだ世界を周るんだと誓ったのを懐かしく思います。
しかし高校、大学へと進学するにつれ目の前の生活に必死でそんなことも忘れ、勉学はそこそこに毎日遊んで過ごしていました。そして大学生活も1年半が過ぎた時に、翌春に卒業を控え社会人になる先輩とゆっくり話す機会がありました。
その時にふと気づきました。大学在学中ほど自由かつ学生という身分が保証されていて、リスクが限りなく少ない期間は他にないのではないかと。中学生の時に誓った“いつか”必ず行くの“いつか”は今なんじゃないかと。
思い立ったが吉日、すぐに両親や担当教員に翌年から休学したいことを相談しました。
そして大学3年後期から1年間休学し、担当教員の紹介もあってグアテマラのスペイン語学校で2か月スペイン語を学んだ後、中南米を放浪し念願のウユニ塩湖へと辿り着きました。
また、帰国後は持ち前の好奇心から大阪西成区あいりん地区にて2週間日雇労働で生活するなどのフィールドワークを行い、卒業論文を書き上げました。
そして卒業後の進路について大学院に進学するか、就職するか悩んでいました。院に進学すれば在学中に中南米に留学するか、就職するのなら駐在できる可能性のある企業を目指すかと、どちらにせよ中南米へもう一度行きたいと考えていました。
そんな時に何気なく求人アプリWantedryを見ていた時に、Casa Futuro Lab. を見つけ、すぐさま連絡を取りました。その後、数回の面談を経て働かせて頂くことになりました。
そして今年の4月から新卒でここに来て、気が付けばもう11月。あっという間に7ヶ月が経ちました。日本から太平洋を越えた先にある、ここメキシコで始まる新生活に心を躍らせていたのを懐かしく思います。数年前に中南米を10ヶ月間放浪した経験から、こちらに来たときは新鮮というより、懐かしいと感じました。
日本ですら仕事と言えばアルバイト経験くらいしかなく、新卒で異国の地で働き始めるということに当然、不安と希望を抱いていました。今でも不安だらけではありますが、、
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いざ働き始めると衝撃の連続でした。スペイン語は少し話せますし、ラテンアメリカ文化、ラテン気質などもある程度理解していたつもりでしたが、少し考えが甘かったです。
ラティーノと旅行で関わるのと仕事で関わるのでは、コミュニケーションの仕方が全くと言っていいほど異なるのです。言語が出来ればコミュニケーションが取れると思いがちですが、そうではありませんでした。
私の主な仕事は夏に行われたワークショップの準備で、メキシコ人の下に付き必要な物を集めたり、ティファナにどんな人たちがいるのかを調べたりすることでした。その中でメキシコ人にお願いや約束をすることがあるのですが、その時に返ってくる“1時間後”
は1時間を意味しないし、“1週間”は1週間ではありません。時間や約束の概念が全く違うのです。旅行であれば異文化体験として笑って過ごせますが、仕事ではそうは言ってられません。本当に毎日のように思いがけないことが起こります。思っていたようになることの方が少ないのではないでしょうか。
そんな中で、プランA、プランB、プランCという風に常に複数のオプションを考えなければいけません。言われたことを鵜呑みしない、執拗に確認しなければならないなど、人を信じるといった前提で育ってきた私たち日本人にしてみれば、少し嫌な人にならざるを得ない時があるのが少し辛いことでもあります。
と言っても、メキシコで働くことが辛いわけではありません。最初はメキシコ人もこちらの様子を伺っているようなのですが一度仲良くなると、とても人懐っこい人たちでポジティブな人が多く、一緒にいて精神的に救われることが多々あります。少し気持ちが下がっていても、くだらない冗談を言い合っているうちに、いつの間にか笑顔になっています。
もちろんメキシコでの生活において、辛いと感じることもあります。1番は孤独です。どんなに多くのメキシコ人に囲まれていても、言語も文化も違うし、他に日本人がいると言っても同年代は皆無です。インターネットが発達した現在でも、周りに共感してくれる人がいないというのは思っている以上に孤独だと知りました。
そんな時に、日本から8人もの人たちがきたワークショップには救われました。ワークショップでは、日本人とメキシコ人との協働生活が行われ、そこでもやはり、日本とメキシコの文化の違いに翻弄されたり、思い通りに物事が進まなかったり、毎日夜遅くまで、考え方の全く違うメキシコ人と共に働くにはどうすべきか、について話し合ったのも良い思い出です。笑顔でのらりくらり躱すメキシコ人に困惑することも多々ありましたが、右往左往しながらも協力して一つの物を作り上げていく喜びは何物にも代え難いものでした。
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ワークショップは非常に楽しくもあり大変だったのですが、ワークショップを終えて改めて日常の大切さを感じました。普通を作っていく上で重要なのはイベントなど一過性のものではなく、いかに普段の何気ない日常にすべての物を落とし込んでいけるかなのだと。いつもの日常を少しずつ良くしていくことを心がけようと考えました。心地よい空間を創り出すための建築学校、毎日に彩を与えてくれる素晴らしい食事を学べる調理学校など、日常に欠かせない食と住を良くしようと奮闘している人たちがこの街にはいます。
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今でもよく日本にいる友達に、メキシコで何をしてるのとよく聞かれます。トレーラーハウスを作っていると言うと、変わったことしてるねと言われるのですが、本当にそうでしょうか。トヨタが自動車を作り始めたころ、周りの人たちは変な目で見て、誰も自動車が当たり前の移動手段になると信じていなかったと聞いたことがあります。今では当たり前の物でも、それが当たり前になる以前では変わったものと見られてしまいます。今は、家は動かないということが当たり前ですが、いつまでもそうでしょうか。いずれは家が空を飛ぶんではないでしょうか。私たちは奇をてらったことをしているのではなく、“未来の普通”を作ろうとしているだけです。家という日常の空間をどうすればより良くできるのかと考えた先に“移動”というものが見えてきました。
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メキシコという日本ではまだあまり馴染みのない国ですが、特にこのアメリカとの国境を持つ特異な街ティファナ、可能性あふれる場所で一緒に“未来の普通”を作っていきませんか?
私が在学中にしたのはただの旅行にすぎませんでしたが、ただ旅行するだけではなく語学も学べて技術も身に付く新しい形のインターンシップ、常に学びながら実践できる環境、日本では決して経験できないものがここにはあります。
大学生という限られた時間の中で、どのような経験を積むのかはあなた次第です。今しかできないことがきっとあるはずです。あなたの“いつか”を“今”にしませんか?
あなたの参加、お待ちしています。
問い合せ:〈Mail〉   future@miraitv.com
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