Future House lab. 神田

【季節の養生vol.7】春を元気に迎える「食」と「ツボ」

2月に入りました。3日は節分、4日は立春。まだまだ厳しい寒さが続きますが、暦の上では冬から春へ、季節の分かれ目です。
この時期は、動きが活発化する春に備えて、寒さで縮こまっていた身体を徐々に伸びやかにしていく必要があります。
三寒四温という言葉にもあるように、寒暖の繰り返しで身体だけでなくメンタル面もその影響を受けて体調に浮き沈みが出がちですので、衣服や食事などいつも以上に気配りをしてゆきましょう。
冬の間に体温や栄養・エネルギーを溜め込むように頑張っていた身体は、春になると代謝を活発にし、一緒に溜めてしまった老廃物を吐き出そうとします。(今回は詳しく触れませんが、特に秋口と春先は汗のかき方が健康管理のポイントになります。)
こうした身体の切り替えを助けたり、転換がうまくいかずに出やすい不調症状を改善する「食材」と「ツボ」をご紹介していきます。
★春にかけての味覚と効用
春の食材のキーワードは「苦味」と「酸味」になります。
これらの組み合わせが、解毒作用を活発化させるとともに、活発化して高ぶり過ぎた新陳代謝の調整も図ってくれます。
まだまだ寒い日もありますので、冷えの強い方は「温性」の食材を中心に組み立てると良いでしょう。
春先に旬となる食材の効用を挙げてみます。日々の献立に役立ててみて下さい。
▼身体を温めつつデトックス効果のある「苦味」食材
①かぶ:水分代謝と解毒作用。ピクルスにすると酸味と組み合わせ良し
②ふき:便通や解毒の作用。佃煮や天ぷらにすると苦味を適度に調整できて良し
③菜の花:血行促進、抗炎症作用。菜の花と甘酢生姜のちらし寿しなど酸味と組み合わせ良し
▼身体と気持ちのオーバーヒートを抑える「苦味」食材
①たけのこ:清熱(体内にこもった余分熱を冷ます)、血液浄化の作用。冷えのある人は食べ過ぎ注意
②わらび:春の山菜の代表格。食物繊維豊富で整腸作用や利尿(腎機能)作用。酢の物にすると酸味との組み合わせ良し
★春先の養生ツボ 足臨泣(あしりんきゅう)と太衝(たいしょう)
▼足臨泣(あしりんきゅう)
【効用】:のぼせを抑え気血のめぐりを良くする働きがありますので、ストレスや眠気さまし、頭痛、足がつった時にも効果のあるツボです。
【場所】:足の小指と薬指の間を足首に向かって押さえていくと痛気持ち良い場所があります。指圧の場合はやや強めにグイッグイッと押さえて問題ありません。

▼太衝(たいしょう)
【効用】:気血のめぐりを良くし肝(臓)の働きを良くする作用があります。デトックスを助け、気持ちの浮き沈みや不眠、冷えなどにも効果があります。
【場所】:同じく足の親指と第二指の間を足首に向かって押さえていくと痛気持ち良い場所があります。こちらもやや強めにグイッグイッと指で押さえて問題ありません。ジーンとした響きを感じられると思います。

※お灸は、熱がじわ〜っと手にしみわたる感覚を確かめて下さい。(チリチリした痛い感じがする場合は外します)